こんにちは。たしろ歯科医院の田代です。
本日は親知らずについてお話しさせて頂きたいと思います。
親知らずとは前方から8番目の歯を指し、智歯とも呼びます。平均的には20歳程度で萌出します。大学生くらいです。原始時代人間は顎が大きく8番目までの歯が並べるスペースがありました。実際博物館などの原始時代の方の顎骨を見てみると親知らずまでまっすぐ生えているものを見られるケースがあります。しかし、現代食生活の変化が生じ(硬い木ノ実からハンバーグなどの柔らかい食べ物に変化)顎の形態も変化し親知らずの生えるスペースが減少しました。そこで問題となってくるのが親知らずが斜めに生えてくることです。その結果食べ物がその部分に挟まり、歯茎の炎症或いは虫歯が発生してしまうリスクが生じます。我々歯科医師はそのようなケースの場合、親知らずの抜歯を行うのですが、その際に注意することがあります。それは大きく2点あります。1点目は、神経(下顎管)までの距離です。下顎にはそれぞれの歯に神経を分岐させる本管があります。その管が下顎管です。その管と親知らずの根が近いと麻痺のリスクが生じます。2点目は年齢です。これは個人差がもちろんありますが、30代後半から骨の硬さが増します。歯を支えている骨が硬いと曲がっている根があった場合、抜歯が非常に困難となります。(骨の削除量が増えます)
それら理由から親知らずの抜歯は若い内に行っておくことをお勧めいたします。
コメント