こんにちは。静岡県掛川市のたしろ歯科医院です。
本日は矯正治療に関してお話ししたいと思います。
患者様によく聞かれる質問があります。それは矯正治療をいつ始めるのが良いかです。歯科医師の先生方によっても意見が分かれると思いますが、私は矯正治療のことが理解できる年齢と答えています。
その理由を以下に述べたいと思います。
上顎の骨は元々2ピースとなっております。それが成長とともに口蓋正中縫合という部分が骨化し1ピースとなります。矯正の拡大装置は上顎の口蓋正中縫合部を広げる役割を持ちます。使用できる年齢は口蓋正中縫合が自然に開くことを考えると効果が期待できるのは2次成長の前の段階までと考えられます。
上記の拡大の観点から早期に矯正治療を始めた方がメリットが大きいと考えられます。しかし、矯正の理解ができない年齢だと装置をつけることが出来なかったり、トラブルが生じる可能性がありますので、本人が矯正について理解が出来、なるべく年齢が若い時期からスタートするのが理想となります。
では、拡大を行わずに矯正が可能か??ですが、結論から言うと可能です。
しかし、多くの場合抜歯を行い、そのスペースを利用し並び替える必要が出てきます。その結果、舌のスペースが狭小化してしまうなどのデメリットが生じます。口呼吸が多いのも舌のスペースの狭小化が1つの原因です。口呼吸によって喘息、花粉症、鼻疾患を引く起こすとも言われております。
以上の観点から矯正治療の理想は十分な拡大期間を設けられ、かつご本人が矯正治療に対して理解ができる年齢からスタートすることが私の理想と考えております。
たしろ歯科医院では安心安全な歯科治療の提供をコンセプトに地域住民の皆様にお役立ち出来るようにスタッフ一同努力させて頂く所存であります。
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